小林 明子『せやし だし巻 京そだち』 [文化]
時々京都へ行く機会があります。
仕事だったり、プライベートだったり。
京都は外から行く者にとっては歴史のテーマパークだと思います。
京都の町中に散りばめられた旧所・名跡。
それに伝統的な工芸や食の数々。
京都は何度行っても飽きることがありません。
さて、そんな京都でありますから、ガイドブックと名の付く本は多種多彩。
大きな書店に行けばたいがいは「京都コーナー」があるほど。
そんな数多ある京都ガイドの中でも、私が自信を持ってお勧めするのがこの本です。
「せやしだし巻京そだち」
京都中心部の呉服問屋に生まれた原作者による京文化の案内書。
いわゆる「いけず」や「けち」がこの本にはたくさん散りばめられています。
それでもほほえましい感じに満ち溢れているのは、
女の子の目を通した京都人気質だからなのでしょうか。
この本を読んで思わず「永楽屋」の「一口椎茸」を買いに走りました。
なぜ?と思う方はぜひ読んでみてください。
面白くてグルメ情報も満載ですよ。
大谷 晃一『大阪学』 [文化]
前回
『「関東」と「関西」こんなに違う事典―知ってビックリ!』
の紹介をしたところ、いつもの倍くらいのアクセスがありました。
日本人はやはり、関東と関西の比較には大いに興味を抱くようです。
同じ国にいながらにして、かなりの文化の違い。
その違いを見つけるのは、確かに相当面白いことだと思います。
その本と同じ山にこの本はありました。
古書店はお客様から本を買い取るわけですが、
一人のお客様は同じ系統の本を持っているのが普通ですので、
一度入荷すると同じような本を何冊も見ることになるのです。
で、ついつい気になってこっちも読んでしまいました。
大阪生まれの著者が、なぜ大阪はこうなのか?という課題に挑んだ本。
「挑んだ」とは言え、そんなに肩肘張ったイメージはありません。
挑んでいるのに、あまりそのように見えない。
それも大阪らしさなのでしょう。
著者が大学で受け持つ「大阪学」の講義をベースに作った本。
大学の講義だけあって、ただ特殊な事象を紹介するには留まらずに、
歴史、学問、文学にまで触れ、縦横無尽に大阪が大阪たる所以解説しています。
講義を受けた女子学生のレポートを引用し、若者の生の声までを取材してるため、
著者の思い入れに隔たらず、柔らかく、楽しい内容になっています。
どうでもいいことですが、昨日この本を読んでいると友人に見せたところ、
先日、大阪で食べた旨い物の自慢話を延々と聞かされました。
最近ちょっと、大阪あたりにふらりと行ってみたい気分になっています。
日本博学倶楽部『「関東」と「関西」こんなに違う事典―知ってビックリ! 』 [文化]
朝のラッシュ時。
梅田の駅通路で右往左往していたら、
「なにボケっとしとんねんっ!」
「邪魔じゃ!アホ!」
「とっとと歩かんかいっ!」
と、散々罵声を浴びたことがあります。
こっちは仙台という温厚な地で育ったものですから、
道行く人にそんなドヤしつけ方をされたことがありません。
「こ、こ、こわっ!大阪って恐いところなんだな。もう来るのよそう。」
それがトラウマになって、大阪にしばらく足を踏み入れてませんでした。
高校の頃の話ですけどね。
それにしても、大阪の人というのはずいぶん違うものだな。
と、ずっと思い続けています。今でも。
東京に住んで20年になり、すっかり関東の味に慣れ親しんでいます。
が、たまに関西方面に行くと、味の違いにビックリ。
関西の料理は出汁が効いていて、とても旨い。
料理の味付けは、どうやっても関西系が好きです。
というわけで、関東・関西どっちにもそれぞれの特徴があって、それぞれ好き嫌いもあるでしょうが、どちらもそれぞれの土地の人たちが育んで来た文化。
優越を競うのはナンセンスでしょう。
このような本を読んで相互理解を深めれば、
お互いのコミュニケーションもスムーズに行くのかも知れません。
でも、大阪人のバイタリティーには敵わないなぁ。^^;









