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村上 春樹『国境の南、太陽の西』 [小説]

国境の南、太陽の西

国境の南、太陽の西

  • 作者: 村上 春樹
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1995/10
  • メディア: 文庫

これまで生きて来る中で、いくつもの出会いがありました。
多くの人と知り合いになり、そして多くの人との連絡が途絶えました。

その間に私は気付かぬうちに誰かを傷つけ、あるいは置き去りにしてきたかも知れません。
でもそれは嘆いても仕方のないことですし、取り返しもつかないことです。

今、私は古書店を経営しています。
家族もあり、小さいながらも自分の城があります。
一見幸せに見える人生ですし、自分でもそれなり幸せなのだろうと思います。

でも、もし何かがどこかでちょっとずれていたら、
私の人生は全く違うものになっていたのかも知れません。

人間とは多面的な生き物だと思います。
今、どんなに幸せそうに見えても、人はそれぞれ様々な面を持っていることでしょう。
どんなに満足そうに見えても、その人の人生はそれだけではありません。
誰しもが何かしら埋めることの出来ない、心の空白を持っているのではないでしょうか。

もし、置き去りにして来た何かを、今、取り返すことが出来るとしたら・・・。

そんな気持ちをあぶりだしてくれる物語です。


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コメント 7

spass

私も<国境の。。>大好きです。学生時代からの彼が就職で遠距離恋愛となり、結局、同僚の人と結婚してしまいました。彼は村上春樹を愛読していたので、村上の小説を読むと、別れてしまった彼とのいろいろなシーンや会話、空気感を思い出し、かれこれ10年以上経った今も切なくなります。なかでも この本は自分に埋もれさせていた(と思っていた)気持ちをコトバで提示されたような気持ちにさせられました。
by spass (2005-10-28 21:25) 

biblio

spassさん>はじめまして!そうそう、そうなんですよね、この作品。昔のことを思い出して切なくなるのです。私もついつい「島本さん」のような女性が現れないかと、いらぬ妄想を抱いてしまうのですよ。^^;
by biblio (2005-10-29 18:24) 

はじめまして、ねこばすと申します。
村上春樹さんの作品と出合ったのはかれこれ13年前・・・・高校生の頃でした。
それから作品を読みあさり・・・新作がでるのをいつも首を長くして待っています。
『国境の南、太陽の西』思い出しました。明日、近くの古本屋に行こうかな~
って思います。(古本屋大好きで学生時代はバイトもしてました♪)
そこで、お尋ねですが・・・・
村上春樹さんの新作をまち焦がれ、読み返すのも・・・・てな私にオススメの
本はあるでしょうか?
ご迷惑でなかったら、お答えくださいナ。
by (2005-11-24 23:49) 

biblio

ねこばすさん>はじめまして。ナイス!ありがとうございます。
いろいろ読んでいらっしゃるようなので、特に「掘り出し物」みたいなお勧めは出来ないのですが、私は『羊をめぐる冒険』から始めて『ダンス・ダンス・ダンス』→『世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド』→『ねじまき鳥クロニクル』という4つの作品順番に読むにつれ、村上作品は「凄味」を増してくると思っています。一度読んだ作品も時系列に従って読み直して見と、思わぬ再発見があったりしますよね。
by biblio (2005-11-25 11:33) 

最近、ある人から『村上春樹作品に登場する人みたい』と言われました。自分的には、とってもほめ言葉だと思っています。
さて、ありがとうございます。ねじまき鳥~は大好きな作品のひとつです。
でも、最終巻だけ読んでない!!読まなくちゃ!
村上ファンの私に、村上春樹以外のおススメってありますか?
質問ばかりですいません・・・
by (2005-11-26 13:14) 

biblio

ねこばすさん>村上作品の登場人物みたいって、いいですね。個性的で頭の良い美人のイメージでしょうか?^^ さて、おすすめの作品って難しいですね。村上春樹の作品は他に類似品がないように思います。だからこそ、村上春樹じゃないと読む気がしないってファンが多いのでしょうね。
そんな中で無理やりですが、筒井康隆の『旅のラゴス』はいかがでしょうか?
もうお読みになったかも知れませんが、私の書いた記事を↓にトラックバックしておきますので、参考にしてください。
by biblio (2005-11-27 22:39) 

そうですね~だから、村上春樹。だからショパンなんですもんね。
筒井康隆さんは読んだことないので、読んでみます!
本当にありがとうございます。
by (2005-12-02 01:11) 

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